避暑地リゾートマンションのランドスケープ計画。

敷地は、軽井沢の中心部より数キロ離れた位置にあり、幹線道路から町道を通ってくる場所にあるため、あたりは静寂な雰囲気を有しているが、敷地は起伏がなく平坦で更地となっているため、避暑地としてブランド化された地区の静寂さとは全く異なった雰囲気となっている。
この土地を求めてくる人は何を求めてくるのかと考えたときに、やはりブランド化された避暑地のネーミングを追い求めてやってくるのではないか、というのがその回答である。

「リアライズ realize」避暑地の風景を現実のものとしたいというランドスケープのテーマは、連想ゲームのように、雑木林の雰囲気、紅葉の美しさ、シラカバの白い幹、滝の美しい水の流れ、といった誰もが思い浮かべる避暑地のイメージをそのまま表現することから始め、周辺環境との調和や遠望する山並みの景観との関係を大切にするために、象徴的にドラスティックなパターンとして演出して、敷地内にその表現をちりばめめることとした。全体的には雑木林をつくっていく手法をとりながら、季節の変化や敷地のある場所において、この避暑地が持つ貴重な財産をあらためて発見して意識することができるように、そしてその発見のひとつひとつが土地への愛着を増していくきっかけとなるようにと考えている。



名称 :メビウスブレイン軽井沢 ランドスケープ
事業主:メビウスブレイン
所在地:長野県北佐久郡軽井沢町
規模 :7,393.19m2
竣工 :2008年7月
ランドスケープ基本 実施設計:カネミツヒロシセッケイシツ
建築 :企画社

メビウスブレイン軽井沢 ランドスケープ
khdo2004-0606