建築家によって位置づけられた都市住宅内の3つの庭のデザイン。


「垂直の庭」

二世帯共有の玄関庭。北側の狭小スペースという条件のなかで、つる性植物を植えた緑の棚を設け、奥に小高木を添え、緑による演出とともに、玄関ホールに奥行き感を与える手がかりとしている。

「帯の庭」

室内から伸びる石床・玉砂利・緑の幾重もの帯によって構成される住宅の主庭である。
帯による構成は、精気を養う安らぎの場といった実用的なスペースを確保するとともに、1階諸室からは庭の奥先までの視線を導く手立てとなり、2階へは抽象絵画のような眺めを提供している。

「空中の庭」

2つの部屋を視覚的に結びつける空中庭園。建築ファサードからも覗くことができる開口には整形に刈り込まれる低木と小高木を添えている






名称 :AK House(スキマのある家) ランドスケープ
事業主:個人
所在地:東京都
規模 :264,5m2
竣工 :2009年6月
ランドスケープ:カネミツヒロシセッケイシツ
建築 :津野恵美子/津野建築設計室
施工 :平成建設
掲載誌:『住宅特集 2010年9月号』

AK House ランドスケープ
khdo2004-0708